群馬へ
いよいよこの日がやってきた。
様々な噂を聞く、スバル群馬製作所へと赴任する。
前日に、神保町の「天鶏」で食べた海南鶏飯。
中国の海南島出身の華僑がシンガポールで進化させた料理だとか。
普段食べる唐辛子とニンニクまみれの中華料理とはひと味違う。南方系の落ち着いた甘みのある味だった。
浅草近くの「1泊1980円ホテル」。
2500円ぐらいする従来のカプセルホテルよりも綺麗で、快適だった。
朝9:00ごろ、ホテル最寄りの入谷駅を出発。
北千住で東武伊勢崎線の館林行きに乗り換え。
春日部までは首都圏の住宅街の中を走る。やがて、広大な田畑と青空が広がる北関東の風景に変化していく。
館林駅で乗り換え。
かつては東武の主力車両で、現在は末端区間を中心に走っている東武8000系。
30分程度で太田に到着。
北関東の地方都市で、東京出身とかの人からするとつまらない田舎なのだろうが……
自分の人生の中では最も都会だった。
この日は、スバルが手配したホテルで宿泊。
明日の赴任手続きに備えて早めに寝た。
旅立ち前夜の憂鬱
明日12:00は、待ちに待った旅立ちの日だ。
これまでの人生は、ひたすら決められたレールの上を歩いてきた。
疑問を持ち、苦しみながらも、同調圧力に屈して…
明日からは、住所不定、その日暮らし、の放浪者だ。
きっと破滅に向かうのだろう。
それでも、自分のやりたいことが、ひたすら旅を続けることだと気づいたから。
自分探しの旅ではなく、旅をしている自分こそが本来の自分だから。
〜前記事から今日までにやったことまとめ〜
・部屋にあるものを分別。
①旅にもっていくもの、②期間工の寮に送るもの、③実家に送るもの、④赴任する際に持っていく荷物、⑤廃棄するもの。
①、②、③に関しては諸事情によりすぐに送付することができないので、ヨドクラウド物置に預けた。
大量の家電や家具は、ほとんど廃棄となった……(勿体無いが仕方ない)
が、市が小型家電を無料で引き取ってくれるサービスを3年連続で試行していたおかげで助かった。
・廃車
15年落ちでボコボコの車が8万円で売れた。
これで良かったのだろう、きっと。
車を売ると一気に吹っ切れた。
……
これだけのことしかしていない。
部屋の掃除は、いま必死でやっている最中。
2週間程度ひたすらうだうだして逃げていた。